実証研究(アルミ用フラックス)
KARSは『アルミ用フラックスの開発研究』を立ち上げました。
北九州エコタウン実証研究エリアにある当社実証研究棟にて実施します。
すでに海外フラックスメーカーと技術提携しております。

目的

アルミ合金メーカーにて発生するアルミ灰(≒アルミドロス)を改質することで国内リサイクルを促進し、又は環境負荷のより少ない副生成物に変化させる。特に、アルミ灰中のフッ素含有量を減らすことに重点を置く。

背景

高炉メーカーから大量に発生するスラグは路盤改良材等にリサイクルされているが、基準値以上のフッ素が溶出されることが指摘されている。フッ素は環境規制物質である。
高炉メーカーは蛍石(CaF2)の使用を控えるなどの対策をとったがなかなか改善が進まず、その後の調査でアルミ灰中に大量のフッ素が混入していることが判明した。アルミ灰は高炉メーカーにおいて脱硫フラックス、又は昇熱材として大量に利用されている。
アルミ灰はアルミ溶湯に生じる滓である。アルミ灰からさらにアルミを搾り取ったものはアルミドロスと呼称され、処理困難な産業廃棄物に位置づけられる。水と反応し悪臭を発し、さらには発火の恐れもあることから産業廃棄物として受け入れている管理型埋立処分場も限られている。よってアルミを絞り取らずにアルミ灰としてその多くが流通している。
アルミ灰中のフッ素はアルミ溶解用フラックスに含まれている。アルミ溶解時にフラックスを投入し、アルミ溶湯の清浄化を行うが、このフラックスがアルミ溶湯中の異物と一緒にアルミ灰として溶湯表面に浮上する。アルミ灰中のアルミ分が少ないと売れない(=流通しない)ため、アルミ合金メーカーはアルミ製品の歩留りを落としてでも一定のアルミ%をアルミ灰に残して商品化している。
一定のアルミ分20~30%を残すことで有価物として売ってはいるが、その後の処理で発生するアルミドロスの環境負荷が大きいため、中国でもアルミ灰に対する環境規制が厳しくなりつつある。今後、日本からのアルミ灰輸出が東南アジアなどより途上国へシフトされることが予想される。準産廃物の国境を越えたたらい回しである。

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